私は2006年5月に乳房外パジェット病の告知を受けました。
当初は不安で仕方なかったことを覚えています。
「おれ何か悪いことしたか?」
「なんで俺ががんにならなきゃいけないんだ」
そんな思いしか浮かばない毎日でした。
次男が乳房外パジェット病に関わる事を調べて、資料を何枚も渡してくれました「お父さんこれ読んで」と
ポジティブな私がネガティブでいる姿を初めて見たのだと思います。
当時私は、「なんでだ!」と思う気持ちと「俺は一人なんだ」との気持ちが強くありました。
次男のデータのおかげで不安な気持ちが変化してきて「俺一人じゃないぞ」と思えるように
なりました。
そんな中、山﨑先生の診察の日を迎えました。
山﨑先生の一言目は「3年前に気が付いたのにこんなに小さい、もしかしたらこれはすごいラッキ-な事かもしれない」でした。
この一言で、私の気持ちは一気に楽になりました。
「でも前田さん、相手は癌です、これから色々調べて戦いましょう。」との言葉も頂きました。
乳房外パジェット病患者のご家族の方へ
乳房外パジェット病に関わらず家族の誰かが病気の告知を受けたら、一緒に病気の事を調べてください。
「大丈夫だよ」とかの言葉はいらないように思います。
一緒に悩んで、一緒に戦ってください。
家族の方は、患者さんの次に苦しいはずです。
一緒に考え、戦うことでご家族の方の気持ちも和らぐと思います。
入院してからは山崎先生によく話を聞いて頂き、妻・子供たちが毎日のように来てくれて心強く感じる入院生活でした。